2019年10月6日

6時にホテル発、Sol駅からEl Escorial駅へエスコリアル修道院を目指す。中世マドリッドの富の象徴である建物。マドリッド中心部から鉄道他で約一時間で行けるところであったが2時間ほどで最寄り鉄道駅に到着、まずはエスコリアルを見下ろす丘上にある王の椅子を目指す。マドリッド周縁の山岳ふもとであることから、サイクリストを多く見かける。確かに練習には良いコースでいくつもの登坂コースが組めそうである。エスコリアル修道院は西洋建築史図集にも掲載される。伊藤先生も私もその記憶があり、訪問。斜面に建設された基壇の上に構築された重厚で優美な教会、修道院かつ、王の別邸である。2時間の滞在ののち、バスを乗り継いでサルスエラ競馬場を目指す。バスや徒歩でのアタックに2度失敗し、結局最寄りのターミナル駅からタクシーで到着。日曜のレースが開催中であったが、何よりも庶民から富裕層まで、子供から老人までが一堂に楽しめる空間、イベントがデザインされていることに驚く。およそ80年前の建設であるが、すべての建具や仕上げが新装されており、少なくともあと50年は現役であろう。軽快な屋根とその下部構造は互いにバランスされており、開放的な競馬場空間を覆っている。構造もさることながら建築家の力量も素晴らしい。スタンド下にトロハミュージアムが併設されていたが、レース日は閉館とのこと。帰路は駅まで無料バスが用意されており、長距離移動の疲れが抜けきらない体には助け船であった。