2019年10月10日
午前中のセッションで伊藤先生、午後は大沼先生清水の発表にそなえ、8時30分に会場入り、構造家の山田さんや伊藤先生のセッションのチェアパーソンと談笑。小さな部屋があてがわれているがよいセッションとなりそうである。Case study セッションでは、山田さんによる熊本のスポーツセンターの大スパン木造屋根架構の説明。上下弦材のジョイント金物がすべて同じであることが秀逸である。斜材はターンバックルブレースの材長
すべて異なるがジョイント部で調整可能であることで施工コストも抑えられたようだ。伊藤先生のプレゼンテーションは印象的な写真が続く、セッション聴講者も集中して先生の言葉を聞き取る。
ランチ前にビルバオのサンママメススタジアムの改修プロジェクトのプレゼンを聴講。IASSでの王道テーマである、軽量構造屋根の増築である。一度はこのようなプロジェクトを実現させたいと思わせる内容である。
大沼先生、清水参加のセッションは斎藤先生、中国の参加者が欠席で、チェコのエンジニアによるテンション構造のfootbridgeプロジェクトと我々の2つのプロジェクトという構成となった。Footbridge設計の教科書のような内容で、ふたつの橋梁の支持RC構造の形態に疑問はあるものの小さな集落のモダンな吊り橋である。清水はターゲット固有周期について質問。
我々のプレゼンは2つ続けて行って最後にQ&Aを受け付けることとした。中国のエンジニアから形態について、チェコのエンジニアからは設計応力についてそれぞれ質問を受ける。何とかコミュニケーションは取れて一安心。
セッション後は一旦会場を後にして、翌日のマドリッド行きのATGチケットを確保し、クロージングバンケットが行われるMritime museumへ向かう。レンガ壁と木造屋根による古いドックを改修したミュージアムである。そので500人程度のバンケットパーティ、伊藤先生に様々な方を紹介いただく。東大川口先生中楚さん、豊橋科技大加藤先生、IASS現会長やメキシコの膜構造の大家など。会場を後にしたのは
24時を回っていた。会場からホテルまで徒歩で移動。