2021年8月1日

ASDO(東京構造設計事務所協会)の理事を拝命した。いろいろと思うところがあるが、専業構造設計事務所が元気に社会で活動できる一助となるよう努力したい。ここで全国の着工件数ベースでカウントすると、専業構造設計事務所がかかわる比率はどの程度であろうか。ましてや大規模事務所(構造部門含む)の下請けとなっている比率は相当な割合になるだろう。そもそも建築設計事務所からの再委託業務という扱いが一般であるから、どの程度の割合になるか。ASDOの加盟数は180程度、そのうち正会員は約80人である。ある建築家によると、戸建て住宅着工件数における、「建築家」関与プロジェクトの比率はおよそ5%であるそうだ。ここで皆しのぎを削っているとは、きわめて井の中の蛙である。専業構造設計事務所の関与比率もいずれ把握しよう。