2019年 10月

  • 2019年10月13日

    2019年10月14日

    バラハス空港へ移動 ターミナル4を散策、アメリカ人ロジャースの手によるものだが、随所にスペイン中世建築へのオマージュが見て取れる。鋭角の軒の出、I(H)型鋼間を緩いボールト形状で結ぶ天井などである。エスコリアルを感じさせる、デザインモチーフである。それにしても構成認識が明確、かつ教会を感じさせる光の造形であった。豊かな空間である。イベリア航空機で11時定刻出発。

  • 2019年10月11日

    2019年10月12日

    ガウディの建築を回る一日。グエル公園、サグラダファミリア、コロニアグエル教会である。サグラダファミリアは、地上階はほぼ開放されている。あといくつの尖塔が出来上がるのだろう、まだ屋根の上ではメインの尖塔すら建設途上であるにもかかわらず、多くのツーリストが訪れる。あらためて、建設の続くこの建物の状況に感動する。竣工後から価値が目減りする日本のあらゆる建物との違いに、である。一方でもはやこれは最新技術を導入した現代建築である点が気にかかる。ガウディの構想を現代技術で実現することに対して。また、基礎構造についても文献調査をしてみよう。増築されていく上部構造に対してどのようなジャッジがされているのか。伊藤先生と別れ、2人郊外のコロニアグエル教会へ、グエル共同体(街)についても見ごたえがあり、3時間ほど滞在。教会はサグラダファミリアとは異なり、労働者のための教会である。紡績工場で排出される高炉スラグや石炭、そのほか石材を仕上げや構造体に用いており、自然石を構造体で使うことの技術的な難易度についても思いをはせる。また、下部クリプトのみの状態で建設停止となっているものの、適切な改修デザインがされていることがうかがえた。いずれにしても教会はコロニー(共同体(街))の中の数多ある建物のうちの一つの施設にすぎない。ガウディのほかにも建築家が起用され多様な建物が現存しており、見ごたえのある街が作られていた。

  • 2019年10月12日

    2019年10月11日

    マドリッドへ移動。私たちの冒険も帰路へつく。9時にマドリッアトーチャ駅着。改めて駅建築を散策、AVEのプラットホームは線路と街路の方向性により平行四辺形のグリッドによりデザインされている。ラファエルモネオの作品である。プラットホーム上の片持ち柱上に平行四辺形の葉のような屋根が連続し、隣り合う葉とスリット上の天窓がかけられ柔らかく自然光を取り入れている。同じモチーフが100以上連続している。プラットホームと改札、それらとホワイエなど空間の境界面でその斜めグリッドが表出する。いわばパースペクティブが生まれる。新旧の交点を意識させるデザイン手法なのかもしれない。 ホテルへ移動し、旧市街内の400年前に支倉常長が訪問したという修道院へ。ツーリストへ開放されていなかったが、常長が送った螺鈿の物入が保存されていることを確認。ロイヤルパレスはコロンブスデイのため王族セレモニーのため入館できないが、日本の甲冑が展示されていることを伝え聞く。

  • 2019年10月10日

    2019年10月11日

    午前中のセッションで伊藤先生、午後は大沼先生清水の発表にそなえ、8時30分に会場入り、構造家の山田さんや伊藤先生のセッションのチェアパーソンと談笑。小さな部屋があてがわれているがよいセッションとなりそうである。Case study セッションでは、山田さんによる熊本のスポーツセンターの大スパン木造屋根架構の説明。上下弦材のジョイント金物がすべて同じであることが秀逸である。斜材はターンバックルブレースの材長 すべて異なるがジョイント部で調整可能であることで施工コストも抑えられたようだ。伊藤先生のプレゼンテーションは印象的な写真が続く、セッション聴講者も集中して先生の言葉を聞き取る。 ランチ前にビルバオのサンママメススタジアムの改修プロジェクトのプレゼンを聴講。IASSでの王道テーマである、軽量構造屋根の増築である。一度はこのようなプロジェクトを実現させたいと思わせる内容である。 大沼先生、清水参加のセッションは斎藤先生、中国の参加者が欠席で、チェコのエンジニアによるテンション構造のfootbridgeプロジェクトと我々の2つのプロジェクトという構成となった。Footbridge設計の教科書のような内容で、ふたつの橋梁の支持RC構造の形態に疑問はあるものの小さな集落のモダンな吊り橋である。清水はターゲット固有周期について質問。 我々のプレゼンは2つ続けて行って最後にQ&Aを受け付けることとした。中国のエンジニアから形態について、チェコのエンジニアからは設計応力についてそれぞれ質問を受ける。何とかコミュニケーションは取れて一安心。 セッション後は一旦会場を後にして、翌日のマドリッド行きのATGチケットを確保し、クロージングバンケットが行われるMritime museumへ向かう。レンガ壁と木造屋根による古いドックを改修したミュージアムである。そので500人程度のバンケットパーティ、伊藤先生に様々な方を紹介いただく。東大川口先生中楚さん、豊橋科技大加藤先生、IASS現会長やメキシコの膜構造の大家など。会場を後にしたのは 24時を回っていた。会場からホテルまで徒歩で移動。

  • 2019年10月9日

    2019年10月10日

    伊藤大沼両先生はIASSが用意したバルセロナ、モントセラト修道院などのツアーへ参加。清水はコンファレンス会場でレクチャー聴講、また明日発表するセッションのチェアパーソンを探し、簡単にプレゼンテーションを行う。バレンシアの構造設計事務所に勤める私と同じ世代のエンジニアであった。また、日大斎藤先生たちのツアーで参加している梓設計のエンジニアとも情報交換。彼らは10日からポルトガルリスボン、ポルト、ブラガと移動して回るようだ。旧市街のカテドラルや現庁舎などを見て回った両先生と合流し夕食。昨日静養したことで体調は回復。どうやら初日からの寝不足がたたっていた模様。

  • 2019年10月8日

    2019年10月9日

    午前中はコンファレンス会場でレクチャー参加、午後はカタルーニャ工科大学等を見学してまわる。清水は移動からの疲れで夕方からダウン、明後日の発表に備えてホテルで静養する。いくつかプロジェクトのメール、電話対応を行う。

  • 2019年10月7日

    2019年10月8日

    まだ夜が明けない6時発Atoch Renfe駅からAVEに乗り3時間でBarcelana Sants駅へ。時速300kmの表示に驚く。15年前に来たバルセロナの町はそのまま時を経ているようだ。マドリッドに比べて古めかしい。ちょうど東京と京都のような街の時間経過に似ている。直ー接IASSカンファレンス会場へ向かいレジストレーション。そのまま近くのミースのバルセロナパビリオンを再訪。両先生と屋根仕上げライトコートについて議論。基礎ピットが非常に深くとられていることが分かった。屋根は樋などはなく先端垂れ流しのおさまりである。さらにロジャースによってリノベーションといっても外装レンガ壁のみ存置されたLas Arenas ショッピングモールへ。円筒状のレンガ造壁が上下辺でPCパネルにサンドイッチされ上部からつられている。レンガ壁下端ははつられたまま切断面を見せる意匠としていることが印象的。内部はバラハス空港と同じく鉄骨線材によるダイアゴナル部材構成によりダイナミックな構造が大げさでなく見ごたえのある空間を実現している。ホテル移動後、サグラダファミリアへ向かうも内部空間は2日先までオンライン予約がいっぱいであるとのこと。それにしても15年前に比べて、何倍もの観光客と、目測で1.5倍程度に大きくなった建物の威容に驚き。これが2026年完成までにさらに1.5倍の規模になりそうだ。再訪する価値はあるだろう。カサミラについてはレンガリブボールトで作られた屋根裏空間のミュージアムができており、20Euroの入場料に見合った見学内容が整備されている。ここも屋上と一部の住居が見れた程度であったと記憶している。伊藤先生の知人とLas Arenasで談笑、手土産セレモニーを行い。IASSのオープニングバンケットへ参加するが、会場が通路脇での立食のため、3日後の発表会場を下見して早々に退出する。師匠の今川さんと再会、近況報告できたことが幸いであった。

  • 2019年10月6日

    2019年10月7日

    6時にホテル発、Sol駅からEl Escorial駅へエスコリアル修道院を目指す。中世マドリッドの富の象徴である建物。マドリッド中心部から鉄道他で約一時間で行けるところであったが2時間ほどで最寄り鉄道駅に到着、まずはエスコリアルを見下ろす丘上にある王の椅子を目指す。マドリッド周縁の山岳ふもとであることから、サイクリストを多く見かける。確かに練習には良いコースでいくつもの登坂コースが組めそうである。エスコリアル修道院は西洋建築史図集にも掲載される。伊藤先生も私もその記憶があり、訪問。斜面に建設された基壇の上に構築された重厚で優美な教会、修道院かつ、王の別邸である。2時間の滞在ののち、バスを乗り継いでサルスエラ競馬場を目指す。バスや徒歩でのアタックに2度失敗し、結局最寄りのターミナル駅からタクシーで到着。日曜のレースが開催中であったが、何よりも庶民から富裕層まで、子供から老人までが一堂に楽しめる空間、イベントがデザインされていることに驚く。およそ80年前の建設であるが、すべての建具や仕上げが新装されており、少なくともあと50年は現役であろう。軽快な屋根とその下部構造は互いにバランスされており、開放的な競馬場空間を覆っている。構造もさることながら建築家の力量も素晴らしい。スタンド下にトロハミュージアムが併設されていたが、レース日は閉館とのこと。帰路は駅まで無料バスが用意されており、長距離移動の疲れが抜けきらない体には助け船であった。

  • 2019年10月5日

    2019年10月6日

    早朝まで移動前のプロジェクト対応、東北大伊藤邦明先生、東北工大大沼先生と成田で落ち合い、IASS2019 Barcelonaへ向けてイベリア航空機でマドリッドへ。機内では建築議論が尽きない。夕刻マドリッドバラハス空港T4に到着。リチャードロジャースによるうねった屋根面が特徴的な極めてモダンな建築である。そのまま旧市街中のホテルにチェックイン。3室確保かつ入金済みであるが、3名1室しか用意できないというホテル側の申し出、翌日は3名3室確保されていることと、2室減分のバックチャージを得て了承。土曜日の深夜ということもあり、朝まで若者が路上で酒盛りをしている中、就寝。

  • 2019年10月3日

    2019年10月4日

    朝イチにアーティストの白根さんが来社。三角形を組み合わせた立体構造物と内部のミラー効果により万華鏡内部のような煌びやかな空間を作るアーティスト。香港や東京タワートップデッキのプロジェクトでエンジニアリングサポートをさせていただいた。これまでの素材からアルミへ方針転換して、リユース性能を上げるための打合せ。まずはドバイでの実現を目指し、それに合わせて構造安全確認書を作成することを約す。明日からスペイン出張のため、関係各社に連絡など。北千住のクリニックは申請機関と電話協議対応。また、仙台のRC住宅は出張後、建築家の松本さんが来社いただけることとなった。ありがたい限り。残りの時間は、IASS 2019 in Barcelonaで発表する牡鹿慰霊モニュメントのプレゼンテーションの準備。 私の参加するセッションは10月10日最終日 http://congress.cimne.com/formandforce2019/frontal/ProgramPrint.asp?id=ThA6