2019年9月27日

午前中は、アレ、小村井と建築家の杉山さんと京島の小さな古い木造工場の現調を行う。スタッフにスケッチを取らせ、この現調の時間の中でフリーハンドで架構伏図、軸組図を作成できるようアドバイスしながら、私は各部寸法の計測。フリーハンドで1/50や場合によっては1/10、1/20でスケッチを仕上げることを口酸っぱく2人の年上メンバーから伝え続ける。小村井さんは古い木造教会や住宅の調査、改修に経験が豊富であり、調査プロがどのように既存建物を記録していくか、間近で見てきている。彼女に言わせると、じっくり時間をかけて必要な図面(スケッチ)を現地で作成し、CAD図面を起こすという流れが最も早いのだそうだ。少なくとも3、4回のノンエンジニアな改修履歴があること、柱脚部の劣化など、既存建物の調査は謎を紐解いていくようで、設計とは別の楽しみがある。一方で、どんなエンジニア、アーキテクトに見られても恥じることのない架構を実現していくことを胸に刻む。その後、BCJに町田モニュメントの完了検査済証を受け取る。事務所に戻り、今日の調査と補強についてアイディアをスタッフと共有。その後は二週間後の海外学会でのプレゼンテーションのスケッチ、東京駅で伊藤、大沼両先生と打ち合わせ。