2019年10月12日

マドリッドへ移動。私たちの冒険も帰路へつく。9時にマドリッアトーチャ駅着。改めて駅建築を散策、AVEのプラットホームは線路と街路の方向性により平行四辺形のグリッドによりデザインされている。ラファエルモネオの作品である。プラットホーム上の片持ち柱上に平行四辺形の葉のような屋根が連続し、隣り合う葉とスリット上の天窓がかけられ柔らかく自然光を取り入れている。同じモチーフが100以上連続している。プラットホームと改札、それらとホワイエなど空間の境界面でその斜めグリッドが表出する。いわばパースペクティブが生まれる。新旧の交点を意識させるデザイン手法なのかもしれない。

ホテルへ移動し、旧市街内の400年前に支倉常長が訪問したという修道院へ。ツーリストへ開放されていなかったが、常長が送った螺鈿の物入が保存されていることを確認。ロイヤルパレスはコロンブスデイのため王族セレモニーのため入館できないが、日本の甲冑が展示されていることを伝え聞く。